トイレの床には、すべりにくく耐久性のよい光触媒のタイルと、
ラバティプレートという大きなタイルを使用。
トイレの掃除がしやすいように改装しました。
また、トイレ内にSK洗濯槽を設置し、
汚れ物の片付けがすぐにできるようにリフォームしました。
収納部分を設け、広いトイレにしたことで、
衣服類の取替えを楽にし、
1人での車椅子の利用をしやすくしました。




お母さんの意識の中に残っている、箪笥や飾り床をあえて残しました。
今まで住んでいた家を工事して新しくなったために迷う事例もあるため、
思い出として残っている部分を残すことで、
自分がいる位置を認識・確認でき、パニック状態を防止します。
(この建具は、亡き夫が所有していた山林のけやきでつくられたもの
ということです。)


大きなプロペラのファン照明がマイナスイオンを発生、
精神的に落ちついて呼吸も安定し、
健康に良い効果をもたらしてくれます。
このファンにより、暖気がかき回されて
部屋全体の温度が一定に保たれ省エネ効果も期待できます。

以前の大きな黒い梁を利用し、
新しくなった寝室でも安心感が得られるようになっています。
建具は巾広い引き戸として、お母さんの利用をしやすくしました。


訪問看護を含め、介助をする時のことを考慮し、
作業用照明を設置しました。
内装に木をふんだんに使い、素材の風合いを大切にした、
温かみの感じられる空間を作りました。




壁掛け角型洗面器と、手の甲や軽い力で操作できる
レバーハンドルの水栓を採用しました。

年齢の割に車椅子がとてもうまく使えるそうなので、
底がフラットな洗面ボールを採用。
カウンターの下にひざがスムーズに入り、
片手で楽に動作することができるようにしました。
このことで、本人の自立と今までリハビリしてきた力を引き出し、
意欲的に生活できることを目指しました。




1. 実際に介助生活をし始めて、私たちも退職をした今、
   自分たちの近い将来を考えると、最初に企画していだいたとおりの
   バリアフリーのバスルームを設置してもらえば良かったと思っています。
2. 改築後、寝室と洗面・トイレ・収納納戸・DKが隣接タイプ゜になったため、
   母の動線がとても短い流れになりました。
   このことで、本人の自立が意欲的となり、
   私たちの負担が少なくなり、とてもうれしく思います。

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